育児に頑張る全てのママたちにぜひ読んでほしい、疲れた心を優しく癒し励ましてくれる、ニュージーランドの子育て支援施設に伝わる詩「今日(Today)」をご紹介します。
私はこの詩に出会うまで、子育てには向いていない人間なんだとずっと思っていました。今3歳になった娘が赤ちゃんの頃、預かった命の重さにプレッシャーを感じ、昼夜を問わない授乳や夜泣きから慢性的な睡眠不足で身も心もヘトヘトでした。
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赤ちゃんが生まれて幸せいっぱいのはずなのに…その幸せに浸る余裕もなく、赤ちゃんのお世話で家事もままならず、自分のことには全くと言っていいほど手が回らない日々。お肌はカサカサ、髪はボサボサ、ふと鏡を見ると映っている自分の姿に心底がっかりしたものです。
他のママさんたちはなぜか余裕見え、その度に「どうして私は家事と育児を上手にこなせないんだろう」と落ち込みました。幼い子を連れて妊娠してる方を見ると、「すごいな、私には到底無理だ」と驚きすらしていました。
そして娘が1歳半になった頃、インターネット上で「今日(Today)」と言う詩を知りました。
この詩に出会い、必死に子供のお世話をしいてる私はダメな母親ではなかったのだと、それで大丈夫だよと、励まされているようで涙が出ました。
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今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだと思う
人に見られたら
なんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの?とか
わたしは、この子が眠るまで、
おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、
ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいことと
わるいことを、教えた
ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、
たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?
今日一日、わたしは
澄んだ目をした、
髪のふわふわな、
この子のためにすごく大切なことを
していたんだって
そしてもし、
そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ
**出典元 「今日 Today」伊藤比呂美 訳***
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この詩はニュージーランドの支援施設に貼ってあった詩を、訳者伊藤比呂美さんの友人が日本に持ち帰り、伊藤比呂美さんへ日本語訳を依頼して、ネット上で広まったんだそうです。
誰が書いたのかはニュージーランドの支援施設の方もわからないのだとか。
こちらの日本語訳は転載が認められているとのことで、載せています。
「今日(Today)」は私を励ましてくれる大切な一冊です。
小さな絵本になっていて、とても素敵です。絵本の中には、他にも感動的な詩が書いてあります。育児に疲れた時、辛い時にぜひこの絵本を開いてみてください。育児を頑張っているママさんへのプレゼントにもオススメです。
出版社 福音館書店
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